皆様、こんにちは!
iyouコンサルオフィス広島の中岡です。皆さんは、もし地球が滅びたらどうしますか?
つい最近、「2025年7月5日午前4時18分に地球が滅びる」という“地球滅亡説”が流れました。
発端は漫画家・たつき諒さんの書籍『私が見た未来』での予言をきっかけに、「日本で大災害が起こる」という科学的根拠のない噂話がSNSで拡散され、テレビでも取り上げられるほどの騒動になりました。
このような終末論は、今に始まったことではありません。
私の記憶では1999年7月に人類が滅亡するという「ノストラダムスの大予言」もありました。
当時、私は予言通り人類が滅亡すれば、2000年は迎えられないなぁ~と、思っていたのを思い出します。
私の記憶にはその一つしかありませんが、歴代の“地球滅亡説”にはその他に、2012年のマヤ暦にまつわる人類滅亡説、2020年には「人工ウイルスで世界リセット」という陰謀論的なものもあったようです。
このような根も葉もない情報の拡散は瞬く間に拡がっていくものです。
SNSが浸透すればするほど、便利ではありますが、その中には事実に基づくものもあれば、意図的に作られた嘘(フェイクニュース)も少なくありません。
そして私たちは、気づかぬうちにそれを信じ、踊らされているのではないかと思います。
そう思ってはいてもなぜフェイクニュースが拡がるのか…それはその内容が「驚き」を与え、驚きからその「衝撃」を人に教えてあげたくなる。といった人間の心理(感情)を刺激するからではないでしょうか。
さらにAI技術の発展により、画像や動画までも簡単に捏造できるようになりました。
今や「目に見える情報」ですら疑ってかからなければいけない時代。
そんな時代だからこそ、「地球が滅びる」という非現実的な話に、半ば本気で耳を傾けてしまうのも無理はないのかもしれません。
むしろ、「全部終わってしまえば楽かもしれない」と思わせるような現実…戦争のニュース、トランプ関税、物価高、気候変動、経済格差といった社会不安の積み重ねが、終末論への共感を呼び、滅びなかったことにホッとするより、「このまま続いていく日常が、本当に幸せなのか」と思っている人がこの根拠のない噂話を少しでも信じたのかもしれません。
今回のこの件をたつき氏はこう語っています。
「帯の文言は編集(者)によって書かれたもので、それが注目を浴びてしまった形です。私にしてみたら、あの本は予言ではないし、予言漫画でもないのです。私は表紙イラストを描いただけなのです」
この騒動に一番驚いているのは当事者のたつき氏だったのでしょう。
そして更に
「SNSなどで“2025年7月5日に大災難が起こる”と拡散されているようですが、私自身は、2025年7月に災難が起こるという夢を見ただけで、日付までは特定しておりません。ただ、この話題をきっかけに、防災意識が高まったことについては、よいことだと感じています。私自身、災害については、占いや予言ではなく、客観的な情報を参考にして備えています。皆様にも、過去のデータや専門家の意見などを確認し、ご自身やご家族、大切な人たちの命を守るための準備を進めていただければ幸いです」
とのコメントも残しています。
今回の騒動は、誤解から生まれたものでした。
しかし結果的に、私たちが「日頃から災害に備えることの大切さ」を再確認する機会になったのなら、それは無駄ではなかったのかもしれません。
情報が溢れ、真実と嘘の境界があいまいになりがちな今だからこそ、自分の目で確かめ、心で考えることが大切です。
災害も混乱もない平和な世界を願いつつ、私たち一人ひとりが、日常の備えを怠らないよう心がけていきたいものですね。