【実体験】親の介護…ある日突然に。

20260528

皆様、こんにちは!
iyouコンサルオフィス広島の中岡です。

皆さんは、両親の介護について考えたことがありますか?
「もし介護が必要になったらどうする?」そんな話を、家族が集まった時に一度くらいはしたことがあるぐらいではないでしょうか?我が家も、そんな感じでした。「その時になったら考えよう」どこか遠い未来の話のように、漠然と話していた気がします。

そんな中、父親に少しずつ異変が見え始めました。ですが、父親は昔から、同じ話を何度もしたり、気に入った物を毎日のように買ってきたりする人でした。だから家族も「まあ、昔からこんなところはあったよね」と思っていたので、そこまで深刻に考えてなく、80代ということもあり「年齢的にも、多少の物忘れはあるだろう」それぐらいにしか思っていませんでした。

そんな中、GWに実家に行くと、父親との会話は明らかにつじつまが合わないな~と思うことが増えていました。そして、その2日後、夜中に一人で2階の窓から外に降り、1階の玄関から頭から血を流して、戻ってきたらしいのです。母親がどこに行っていたかを尋ねると「釣りに行っていた」と…釣り道具もないのに?という話です。勿論、2階からどうやって降りたのか本人が全く覚えていないので、真相は闇の中…なのですが、頭と一緒に腰を打ったらしく、腰が痛いと訴えるので、病院で診察を受けたら、骨が折れており、そのまま入院…入院当日は痛みを忘れて、病院で大暴れ…次の日も家族が病院に呼び出される始末…毎日大変でした。昨日まで普通だったのに、どうして急に?という感じです。

そして私がまず、考えたのは、いつからこのようになったのか?どんな行動が増えたのか?定期的に飲む薬は増えていなかったのか?等です。「80代=認知症」と決めつける前に今の状態を把握することが先かな…と。

そこで調べてみたら、高齢者は、脱水、水分不足、薬の副作用、環境の変化などをきっかけに、せん妄(身体的な負担やストレスによって脳の機能が一時的に乱れ、急に意識がもうろうとしたり、幻覚を見たり、興奮したりする状態)という一時的な混乱状態になることもあるそうです。父親の場合もこの“せん妄”に近い症状だったのではないかと思います。

どちらにしても、遅かれ早かれ父親の本格的な介護は近々始まることは間違いありません。そうなると、まず何が必要?ということを考えてみました。

① お金の管理
通帳、保険、年金、支払い関係、暗証番号?などを家族が把握しておく必要があります。認知症が進むと、銀行で手続きが難しくなることもあります。

② 介護保険の申請
要介護認定、デイサービス、福祉用具、ケアマネジャーなど。
私は2階から落ちる前に「このままいくと家族では抱えきれないことになる。」と思い、地域包括支援センターに連絡しました。母親はまだ早いのでは…と思っていたようですが、早く動いて正解でした。介護認定の審査も入院中にすることができましたし、こういうことは早めに相談することをオススメします。

③ 事故への備え
認知症で怖いのは、物忘れだけではありません。転倒、徘徊、車の運転など、“日常の中の危険”が増えていきます。詐欺被害(騙されること)も認知症になれば、気を付けなければいけないことの1つですね。

そして、家族がぶつかる問題は「家族の気持ちの整理」だと思います。
今回父親の件で、一番しんどかったのは持病がある母親だったと思います。昨日まで元気だった父親が、少しずつ変わっていく。会話が噛み合わず、怒りっぽくなる。同じことを何度も言う。そのたびに、自分の身体もしんどいし「なんで?」「さっき言ったのにどうして分からないの?」と思ってしまっていたのかもしれません。母親もギリギリで生きている…と泣き言を言っていました。
このように介護は介護そのものだけでなく、周りにいる人のケアも重要なことです。

私も父親がこんなことになり、生活が目まぐるしく忙しくなりました。が、今回のことは本格的に介護が始まる前のリハーサルだと思っています。ほんとの介護が始まるとこんなものではないのだろうな~と…。

そして今は、父親がまたこんなことになる前に、これからのことを少しずつ家族で話していこうと思っています。介護の話は、縁起でもない話ではなく、“家族を守る準備”です。認知症になってからでは、本人の意思確認が難しくなることもあります。だからこそ、まだ笑って話せる今が、一番大事な時間なのかもしれません。「もしも」の備えは、不安のためではなく、これから先を少しでも穏やかにするためのもの
私は今回の父親の変化を通して、やっと介護をちゃんと考えるきっかけになりました。